アストンマーティンでロングツアー
ご無沙汰していました!
5月は連休がある月。だから、1週間弱のロングツアーに行ってきました。
場所をどこにしようかと気象情報を毎日確認するも、今年の連休は寒気の影響で天候が不安的でなかなか定まらない。ただ、東北地方の方がまだ晴れ間が多そうだからとりあえず東北に行こう。本州最北端に行こうと思った。
本当は北海道に行くことも考えたんですが、この時期の北海道は冬季閉鎖道路もまだ多いし、雪の降る可能性もあるし(そして結果的に結構降っていた)、あとフェリーという閉鎖空間に長時間滞在するのが流行り病のリスクを考えた時に少し敬遠したいと思って無しになった。
北海道は5月下旬くらいから6月とか7月くらいが一番気持ち良い気がします。
そうして東北、しかも北東北へ行く事を決めて出発しました。ホテルも取らず、行き先も本州最北端以外に決定事項は少ないというスタートです。無計画だけど、私が一人で旅立つ時はだいたいこうです。特に今年は天気が分かりにくかったから、天気の良い、雨に降られない地域をいかに選んでそこへ向かうかが結構重要で、余計に事前の決定が難しいという事情もありました。
はい、今度こそ出発します。
まずは東北へ行くので東北道を北上します。そして、眠くなったので佐野サービスエリアで寝ます。このあたりまで来れば明るくなってから交通量が増えても渋滞に巻き込まれる心配もあまり有りません。4時半頃に着いて、目が覚めると10時半頃。6時間半程度ヴァンテージのシートで寝ていました。寝すぎだ。
ヴァンテージのシートは意外と快眠できるので、ぜひ機会があればシートを倒して寝てみてください。リアの空間に余裕のあるDB9やヴィラージュやヴァンキッシュならもっと快適に眠れると思います。
その後、黒磯、国見での休憩を挟み、仙台の少し手前で仙台南部道路へ入り太平洋へと東進します。三陸自動車道は途中から無料区間になって、さらに進んだところで給油のために石巻の郊外で高速道路を降りました。無料だとこうして気軽に乗り降りができて便利ですね。
ここまでの燃費は8.3km/l。V12エンジンでこれくらい走れば、まあいっかーと思える数字じゃないかな。10kmを超えてくれると本当はもっと嬉しいけれど仕方ありません。ちなみに走り方としてはクルーズコントロールを入れて、だいたい流れに乗ったのんびりとしたものです。
その後向かったのは、森林開発公団によって切り開かれた大規模林道 川井・住田線の木地山・中川区間。林道とは言え舗装された林道で、普通の車が走るにはなんの問題もありません。
なぜか途中、牧場の敷地を突っ切るという不思議なルートでした。
こんな道走ってどうするって感じですが、なんとなく走ってみたかったからってだけです。面白そうじゃない?そしてこの道は途中でぷっつりと舗装が途切れてしまうので、折り返して戻ってこなければなりません。舗装が終わる地点で記念撮影をして引き返します。
引き返した後は営業終了滑り込みで温泉へ入りました。慌ただしく上がった後に駐車場で「ヴァンテージですよね?」と声を掛けられ、掛けられた私が一番びっくりしました。この認知度の低いアストンマーティン、更にマイナーなヴァンテージ。にも関わらず話しかけられるなんて事は本当に珍しいんですよ!しかもそれが大都市ではなく、岩手の山の中の温泉で…驚かない理由がない。
そんな驚きの温泉も終わって、大船渡で適当にご飯を食べて寝ました。大船渡は2011年に津波の数カ月後に来て以来だったから、街に人が居るだけで感動に似た感情を覚えました。街の痕跡だけがあって夜はひたすら広がる闇…もうそんな世界はここには無く、元気にBRTが駆け抜けていました。