AppleがApple製品から消し去ったもの

iMacを持っているのにM2搭載のMacBook Airを買ったのは先日お伝えしたとおり(記事:MacBookAir M2の質感が凄い)だが、触って感動するためのパソコンではないので、私はようやく電源を入れることにした。
机に置き、電源ボタンと思わしきスイッチを押す。するとどうだろう、何も起こらない。どうやら、電源ケーブルを接続しないと使えないほどバッテリー残量が枯渇していたようだ。という訳で、箱からACアダプターを取り出した。

MacBook AirのACアダプター

箱に眠るACアダプター


相変わらず、というか代を追うごとに小さくなる奴である。ACアダプターが大きくても楽しくなるわけもないので、これが小さくなるのは歓迎すべきだろう。そして、「そういえば今までのコレはどんなサイズだったっけ」と今までのMacBookたちのACアダプターを呼んでみた。

MacBook AirのACアダプター

鏡餅みたいでかわいいACアダプター


MacBook AirのACアダプター

先代(私が持つ中では)ACアダプターと重ねて

「ひとまわり小さい」というのが適切だろう。確実に小さくなっている。そしてもう少し前のはもう少し大きかったのを思い出し、私は更に昔のものも呼び出すことにした。

MacBook AirのACアダプター

かわいい


MacBook AirのACアダプター

代を追うごとに同じくらいの割合で小さくなっている

やはり大きい。これが十数年の進化だ。十数年という時間の割に小さくなっていない気もするが。

MacBook AirのACアダプター

USB-Cの差込口

大きさだけではない、他にも変わっていることが幾つかある。まずはケーブルが取り外し可能になっている。これはケーブル断線がACアダプターの死に直結しなくなったと言えるので、進化かもしれない。しかしユーザーが何処の馬の骨かも分からぬ奴を突き刺して問題を起こす可能性も出てくる。一長一短だ。

MacBook AirのACアダプター

象徴的とも言えたこの「耳」は、もう居ない


MacBook AirのACアダプター

耳に巻きつけて

ケーブルが取り外し可能になった事とセットで(かどうかは不明だが)、ケーブルを巻き取ってホールドしておく折り畳み式の「耳」も排除されてしまったようだ。この「耳」は、MacのACアダプターのアイデンテティだったと私は思っているので、無くなってしまって寂しい。しかしケーブルを取り外して持ち運べるのだから不要と判断されたのも一つの正解だろう。

MacBookのACアダプター

リンゴはそこに居た


MacBook AirのACアダプター

リンゴのない世界が広がる

そして最後に…Appleのロゴが消えてしまった。今までのACアダプターには中央部にリンゴマークが刻印されていたのだが。本体が小さくなり、センタリングしてロゴを配置する事が難しくなったのだろうか(プラグ部が邪魔している様にも見える)。リンゴのマークが無くなり、Apple製品です!という自己主張はずいぶん控えめになった印象だ。

MacBook AirのACアダプター

リンゴは移転しました

リンゴマークはここに居ないのか。少し寂しい気持ちでACアダプターを見回すと、型番が書いてある部分にひっそりと住んでいた。ここに引っ越したようだ。

こうして私はACアダプターなんかをわざわざ撮影し、ひいては昔の使い古された物まで引っ張り出し、ようやくコンセントにACアダプターを差し込み…

そうだ、これだけ変化のあったACアダプターでも、唯一変わらないことがあった。取り外し式のプラグだ。

MacBook AirのACアダプター

プラグだけは、変わらない。

こうして新旧互いに着けることができる。こんなところに互換性があっても大して便利な訳もないが、変える必要性が無いのだろう。そして、これだけ世代交代しても厚さは変わっていないと言うことだ。

MacBook AirのACアダプター

歴代プラグ揃い踏み

大きさが変わり、色々なものも無くなったが、まるで生き証人のようにプラグだけがひっそりとそこに収まっていた。

MacBook AirのACアダプターケーブル

ケーブルは布のようなもので巻かれている上、これまでのものよりしなやかだ

そしてソフトな肌触りになったケーブルを差し込みようやく電源を入れ、立ち上げたばかりのMacBook Airでこの記事を書き始めたのだ。

MacBook Airの起動画面

ciao

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