コンコルドと言えば、世界的に有名な音速旅客機。
音速を目指すが故に色々なものを犠牲にした個性ある旅客機は、既に現役を退いた今でもファンが多いあの色んな意味で尖った飛行機。

2019年は、ブリティッシュ・エアウェイズ100周年、コンコルド初飛行から50周年。ブリティッシュ・エアウェイズにとって記念すべき年に、ブリティッシュ・エアウェイズと共同でそれを記念する特別仕様車が作られた。それが
「ASTON MARTIN DBS SUPERLEGGERA CONCORDE SPECIAL EDITION」
名前、長いね。

アストンマーティンは何かと限定車を出すから珍しいことでは無いのですが、今回の限定車はお洒落で個人的に素敵だと思ったので紹介します。

このモデルは、アストンマーティンのカタログモデルではなく、アストンマーティン・ブリストルが企画したモデル。だからアストンマーティンのWebカタログには載らないし、多分日本に正規輸入されることも無さそう。そしてエンジンや足回り、走りに関する部分に手が付けられた様子も無く、デザイン面に手を入れたモデル。
収益の一部は、Air League Trustという恵まれない子供たちに飛行機の操縦方法や、航空エンジニアとして働くための支援をする非営利団体に寄付されるそう。

 

ルーフにはコンコルドのシルエット。ステルス戦闘機みたい。
 
 

サイドにもコンコルドのシルエットを模したデザインがあってかわいい。コンコルドとブリティッシュ・エアウェイズをモチーフに色々なデザインを取り入れたお洒落なDBSという感じ。コンコルドは尖った鋭いデザインだけど、DBSは尖った要素より柔らかい、キャラクター的な和む雰囲気。
 

今回のコンコルドエディションは、「Aston Martin Wings Series」の最新モデルで、これまでの、Vanquish S Red Arrows Edition、Vantage Blades Edition、V12 Vantage S Spitfire 80に続くもの。ちょっと振り返ってみる。

これは、イギリス空軍アクロバットチームの「レッドアローズ」にちなむ。日本風に言うと、ブルーインパルス・エディションかな？アストンマーティン ケンブリッジによる。
 
 

第二次世界大戦で活躍したイギリスの戦闘機、「スピットファイア」80周年を記念したモデル。アストンマーティン ケンブリッジによる。
 
 

同じくイギリスの、これは民間のアクロバット飛行チーム「The Blades」仕様のヴァンテージ。アストンマーティン ケンブリッジによる。
 

日本の輸入元はあまりこの様な情報発信は積極的ではない様で、残念ながらこれらの情報はイギリスのアストンマーティンのWebサイトやtwitterからの情報を元にするしか無い。こんな素敵な限定車をリリースしているんだから、日本では買えなくても紹介くらいして欲しいな。